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「1on1ミーティングとは?」メリットや意味について解説

  • 2022/02/14

※ この記事は5分で読めます。

ヤフーが導入し、近年巷で注目を集めている1on1ミーティングというものを知っていますか?

1on1ミーティングにはさまざまな効果・メリットがあります。今回はそんな1on1ミーティングについて解説します。是非参考にしてみてください。

1on1ミーティングとは?

1on1ミーティングとは、上司が部下の育成やモチベーション向上を目的に行う個人面談のことです。

元々は米国のシリコンバレー企業が取り組み始めたマネジメントの手法です。半導体メーカーのインテルが発祥で、国内ではヤフーが取り入れたことでメディアで話題となっています。

一般的には月に1回〜4回といった定期的なペースで上司が部下の現状をヒアリングし、その内容にフィードバックを行うというものです。そのため必然的に1on1ミーティングの主役は部下となり、短いサイクルで定期的に行われます。1on1ミーティングで重要なことは上司が部下に現状の問題を考えさせることにあります。そのためには「上司自らから答えを言わない」ということです。

1on1ミーティングを導入するメリット

1on1ミーティングにはさまざまなメリットがあります。ヤフーの成功事例をまとめた「1on1ミーティング」に関する書籍が大変有名です。この章では1on1ミーティングを行うメリットについて解説します。

部下のモチベーション向上

1on1ミーティングを正しく行うことで、部下の意見が上司に伝わり、部下のモチベーション向上を見込むことが可能です。

実際にある企業においては、チームの離職率が1年で20%から0%に低下しました。その要因は1on1の実施で従業員から挙げられた課題(仕事に対するモチベーションを落としていた要因)を改善したからです。

このように上司が部下の声をしっかり聞いて応えてくれるという信頼感は、部下のモチベーション向上に反映します。

持続的な人材育成

1on1ミーティングを定期的に行うことで、持続的な人材育成ができるというメリットもあります。

定期的に開催することで、日々の業務の内容を振り返ることができたり、精神的な面でも自身の課題を見つけることができます。小さな変化に気づくことが可能なため、得られた気づきをすぐに活かすことができるため、長期的な視点により、チーム全体の生産性の向上が期待できます。また部下のためのミーティングであるため、部下自身が自分の新たな一面に気が付くことができます。皆さんご存知のヤフーでも、1on1で得られた情報を元に社員一人ひとりの「人材開発カルテ」を作成し、会社全体で社員の育成を支援しています。1on1ミーティングは、あらゆる面で部下の成長が期待できるのです。

納得感のある人事評価

決まったペアで定期的に1on1ミーティングを行うことによって上司と部下のお互いに距離が縮まり、自然と信頼関係が生まれます。自分より上の立場にある人に対しては、距離感を持ってしまいがちですが、このように1on1ミーティングを重ねることで、部下から見た上司、上司から見た部下に対するマイナスイメージをいい意味で壊すことができる機会ともいえます。評価を伝える場合でも、信頼関係が築かれてれていれば、評価する側も評価される側も互いに納得感をもって受け取ることができるため、必然的に離職率の低下にも繋がります。なぜならば、優秀な人材の退職理由に、適切に評価されていないと感じで転職をするためです。

1on1ミーティングの方法

それでは効果的に1on1ミーティングを行うためにはどうすれば良いのでしょうか?実際に1on1ミーティングを導入している企業では、オリジナルの仕組みなど、目的や社風によってさまざまな方法が行われています。一般的には次の手順で取り組んでみましょう。

目的を定め、周知する

いきなり1on1ミーティングを実施する、と言われただけでは、部下からすると何を話せば良いのか迷ってしまいます。また。評価に影響するのではないか、など不安になり本音を伝えてくれなくなるでしょう。

そこで、重要なのが「目的を定め、周知する」ということです。人材育成は各企業のミッションやビジョンと強く結びついているので、ストーリーは様々だと思います。そのためあくまでも「1on1ミーティングは部下の成長のための時間である」ことを伝えることが大切です。

1on1ミーティングを設定する

部下と1on1ミーティングの目的の策定ができたら、続いて日程の確定を行いましょう。1on1ミーティングは通常の会議と異なり、定期的に行われるミーティングです。

そのため定期的に開催できる無理のないように日程を確保しましょう。また当日は上司からスムーズに進行できるように事前に流れや、質問内容などを決定し共有しておくことをおすすめします。

1on1ミーティングの実施と記録

事前の準備が完了したら当日に1on1ミーティングを実施しましょう。また継続的に1on1ミーティングを行う上で毎回同じ話題や前回話した内容を再度伺うと信頼関係の低下に繋がります。そのためにも必ず記録することにしましょう。そのエビデンスを残すことで、お互いに認識の齟齬を防ぐことも可能です。

1on1ミーティングで得たセンシティブな話題などについては、本人は他の同僚には話していない可能性があるので、必ず他言しないようにしましょう。

継続的な1on1の実施

1回目の実施が完了したら、続いて定期的に開催・実施しましょう。信頼関係を構築するためには時間がかかります。定期的に継続的に1on1ミーティングを実施することが重要です。

1on1ミーティングを継続的に行うことで、部下から上司へのコミュニケーションがしやすくなり、なにか問題が起こった際にすぐに対処することができるというメリットもあります。 

まとめ

いかがでしたでしょうか?1on1ミーティングは長期的に行う施策です。そのため、いきなり実施するとなると大きなプロジェクトになります。

まずは少人数から規模を小さく、この記事を参考にスモールスタートしてみましょう。

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